ストーリー
一人の女性との出会いが運命を変える…

15世紀末のパリ。空高くそびえ立つノートルダム大聖堂の鐘楼では、心優しい鐘つき男カジモド(石丸幹二)がひとりぼっちで暮らしていた。町の権力者で判事のフロロー(日下武史/歌:村俊英)に育てられたカジモドは、鐘楼の外へ出ることを許されず、いつも塔の上から街を眺めては自由を夢見ていた。年に一度の「道化の祭り」の日。カジモドは、愉快な石像ガーゴイルたちの応援を受け、生まれて初めて塔を抜け出す。偶然出会った美しい踊り子のエスメラルダ(保坂知寿)に手を引かれ舞台に上がったカジモドは、仮装を競うコンテストに出場し、道化の王に選ばれる。しかし、カジモドが仮装をしていないことがわかると、観衆から物を投げつけられ虐げられる。

その様子を見ていたフロローは、カジモドをかばうエスメラルダを逮捕するよう、近衛隊長に就任したフィーバス(芥川英司)に命令。大聖堂に逃げ込んだエスメラルダに初めての愛を感じたカジモドは彼女を逃がす。一方で、フロローもエスメラルダの美しさに邪悪な想いを馳せていた…。フロローはエスメラルダの捜索を始め、民家に火を放ち罪なき街の人々を迫害する。命令に背いたフィーバスがフロローに命を狙われ重傷を負うが、エスメラルダに助けられ、大聖堂でカジモドに匿ってもらいながらケガの治療を受ける。エスメラルダとフィーバスに恋が芽生えた事を知ったカジモドは、今までに経験したことのない心の痛みを感じる…。