ジブリパークの全5エリア開園、『君たちはどう生きるか』のアカデミー賞の受賞、舞台『千と千尋の神隠し』のロンドン公演と、今年はスタジオジブリのさまざまなニュースが舞い込んでくる年となりました。
そんなスタジオジブリの『猫の恩返し』を金曜ロードショーで放送!今年のGWはジブリの“猫の国”へ一緒に出かけてみませんか?
『猫の恩返し』は、『耳をすませば』の原作者でもある、柊あおいさんのコミック『バロン〜猫の男爵』(徳間書店・刊)が原作のアニメーション作品です。『耳をすませば』の主人公・月島雫が描いた物語という発想の作品で、猫男爵の人形・バロンや、怪しいブタネコ・ムーンのような猫が登場します。
●あらすじ
17歳の高校生ハル(声:池脇千鶴)はごく普通の女の子。下校の途中でトラックに轢かれそうになった猫を助けたところ、猫が立ち上がり人間の言葉でお礼を伝えます。その猫は、“猫の国”のルーン王子(声:山田孝之)で、父の猫王による恩返しが始まりました。ハルの元に、ネコジャラシやネズミなど、ありがた迷惑な贈りものが届きます。挙句の果てにハルを妃に迎えるため、“猫の国”に招待するといいます。
困っているハルのもとに不思議な声が響き、さらにブタネコ・ムタに導かれるように、ハルは「猫の事務所」にやってきます。そこにいたのは猫の男爵バロン。ハルの相談に乗り、力になることを約束します。しかし、そこに猫の大群が乱入しハルが“猫の国”へ連れ去らわれてしまいます。果たしてハルは無事に元の世界に帰ることができるのでしょうか?
●原作は、宮﨑駿監督からのオファー!?
原作の『バロン〜猫の男爵』は、宮﨑駿監督からの依頼で、柊あおいさんがストーリーを考え、書き下ろし漫画にしたもの。『耳をすませば』に登場したバロンとムタ(ムーン)、地球屋を使ってアニメの原作を描いてほしいという依頼だったそうです。
柊さんは、物語を考え始めたとき、バロンとムタが活躍する以上、自分が普段書いている少女漫画ではなく、ファンタジーとして展開させていくことを考えたそうです。
ファンタジーを書くとなると、見る人が物語にスッと入り込めるように、感情移入して、一緒に物語の世界に入っていける人物が必要と感じたそう。そこで考え出されたのが、どこにでもいる普通の17歳の女子高生ハルというキャラクターだったのです。
そして猫男爵バロンを登場させるということで、『耳をすませば』の月島雫が成長して書いた物語ということにしたそうです。原作コミックを出版する際、“文/月島雫・絵/柊あおい”としたくなったとか!
●番組後半では「ジブリ作品の様々な生きもの」を大特集
今作で活躍するバロンやムタをはじめ、ジブリ作品には不思議なちからを持つ猫が登場!
『魔女の宅急便』のジジや、『となりのトトロ』ネコバス、などなど。
さらにジブリ作品には、猫以外にも、様々な生きものたちが登場!
『もののけ姫』のヤックルやヤマイヌ、『ハウルの動く城』のヒンなど…その魅力を大特集します!こちらもお見逃しなく!
- 『猫の恩返し』(2002)
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5月3日(金)よる9時00分~10時54分 ※本編ノーカット放送
◆監督:森田宏幸 企画:宮﨑駿
◆声の出演:
池脇千鶴
袴田吉彦
前田亜季
山田孝之
佐藤仁美
渡辺哲
斎藤洋介
岡江久美子
丹波哲郎
ほか【ストーリー】
高校生のハルは普通の女の子。車に轢かれそうになった猫を助けたが、その猫が猫の国の王子様だったため“恩返し”に猫の国に招待されることに。「このまま猫になってもいいかも」。ハルは徐々に猫の姿になっていき、一見天国に思えた猫の国の恐ろしさに気づいていく…。その時、ハルを救うべく、猫の男爵・バロンが颯爽と現れる。「だめだハル。自分を見失うんじゃない」。はたしてハルの運命は?