今夜から金曜ロードショーでは、4作連続でスティーヴン・スピルバーグ監督作品を放送します。まず第一弾は「ジュラシック・パーク」シリーズ第1作、第2作を放送。今夜はシリーズの原点!『ジュラシック・パーク』を放送します。そこで映画大好き芸人・こがけんに、本作のみどころを紹介してもらいました。
金曜ロードショーの直前に放送される「まもなく金曜ロードショー」(よる8時54分~/関東ローカル)でも、こがけんが得意の“映画ものまね”でジュラシック・パークの意外な注目場面も交えてジュラシック・パークファンならではの視点で作品を紹介します。
こがけんの“映画ものまね”は金曜ロードショーの公式twitterでもご覧になれますので、是非のぞいてみてください!
【こがけん コメント】
●この作品の魅力とは?
第一に、色褪せない恐竜の迫力ですね。
この作品は、1993年の作品で実に30年近く前の作品なんですね。その間にCGの技術もかなり進歩しているんですが、今見ても迫力が凄いですし、恐竜が歩いている映像にとてもとても心揺さぶられてしまいます。(実際にCGは10分も使われておらず、着ぐるみやアニマトロニクスを使用して恐竜を表現)
これは作品の中で、生きた恐竜を観て感動するグラント博士や子供達にかつて、大なり小なり恐竜に魅せられていた自分達の子供時代を重ねてしまうからかもしれません。
恐竜を前に童心に返ってしまうんですね。
スピルバーグといえば忘れてはいけないのが『ジョーズ』ですが、この作品はとても怖い作品ですよね。
実はこの『ジュラシック・パーク』も、家族で楽しめる作品でありながらスピルバーグ監督の恐怖演出のテーマパークとも言えるようなハラハラドキドキの作品なんです。
●特に注目のシーンは…?
ティラノサウルスが出てくるシーンでの地鳴りのような音と連動して車の中のコップの水が揺れる演出のシーンですね。
怖い対象物を見せずに、これから起こる恐怖を想像させるという素晴らしい演出なんですが、このシーンは分かっているのに、何度見てもハラハラしますね。
他にも〝こんな恐竜のテーマパークは嫌だ〟という大喜利の答えのような、あらゆる怖いことが笑っちゃうほど、続けざまに起こるんです。
これを見て僕はホントにスピルバーグという監督は意地悪な監督だと思いましたね。笑
(中盤から後半にかけては息をつく暇もない、まさにジェットコースタームービーです。)
主人公であるグラント博士は子供嫌いなんですね。それが子供達と交流を深めていく中で関係性が良い方向に変わってくるという擬似親子モノでもあるんです。家族で楽しめる作品として長年親しまれてる理由でもありますね。
また、多大な資金を投入した人類の夢みたいなパークですが、ここの職員の人達は非常に少ない給料で働かされてるんですね。実は、めちゃくちゃブラック企業なんですよ。笑 劇中で起こる問題もそこが引き金になってるとも言えないこともないワケです。
こういう部分が現代の世の中に通じるものがあるのも興味深い点ですね。
野生の生き物というのは、まさに自然と一緒でそもそも人間にコントロールできるものではありません。まさにこの作品の興奮のラストの面白さもその部分にあると思っています。
- 『ジュラシック・パーク』(1993 米)
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9月3日(金)よる9時00分~10時54分
◆監督: スティーヴン・スピルバーグ
◆製作:キャスリーン・ケネディ、ジェラルド・R・モーレン
◆脚本:マイケル・クライトン、デイヴィッド・コープ
◆原作:マイケル・クライトン
◆出演:アラン・グラント博士:サム・ニール (声:富山敬)
エリー・サトラー:ローラ・ダーン(声:弥永和子 )
イアン・マルコム:ジェフ・ゴールドブラム (声:大塚芳忠)
ジョン・ハモンド:リチャード・アッテンボロー (声:永井一郎)
ヘンリー・ウー博士:B・D・ウォン(声:中村大樹)【あらすじ】
コスタリカの西方に浮かぶイスラ・ヌブラル島。最新クローン技術によって恐竜を現代に甦らせたインジェン社社長のハモンドは、生きた恐竜が闊歩するテーマパーク“ジュラシック・パーク”を建造。その安全性を調査検証するため、さまざまな分野の専門家を島に招く。古生物学者のアラン、古代植物学者のエリー、数学者イアンに、ハモンドの孫が加わり、パーク内を見学するツアーに向かった一行。高電圧流の柵に囲まれたパークは、コンピューターによる制御で安全と思われたが、予期せぬトラブルが発生。暴走し始めた肉食恐竜がアランたちに襲いかかる……。