春休み2週連続ジブリ!3月27日(金)よる9時からは「魔女の宅急便」を放送します。
今回は第1弾に続き、「魔女の宅急便」のトリビア第2弾をお届け!作品がさらに楽しめる製作裏話が満載です。ぜひ放送とあわせてお楽しみください!
①パンの看板
![魔女の宅急便のワンシーン](https://dtg3yjoeemd2c.cloudfront.net/cms/assets/bbf4eec5ee634558d96841945fa6a8e8bd22d4a5.jpg)
絵コンテには「円パン」と記されているリース型のパン。とっても印象的ですよね!!
パンを焼いてくれたおソノさんの旦那さんは30歳の無口な男性。無愛想に見えて、こんなパンを焼いてそわそわして待ってる姿はなんだか可愛らしいですね!時に見せる笑顔が印象的な隠れた人気キャラクターです。おソノさんもご主人の人柄を愛しているんですって!
②思春期
![魔女の宅急便のワンシーン](https://dtg3yjoeemd2c.cloudfront.net/cms/assets/3c53a1b345981e5434386e2a5b5b9a8d4ac6443d.jpg)
店番をしていたキキが、あまりに暇なのでジジに向かってグチをこぼしているこのシーン。顔と手の変化だけでキキの気分を現しています。
鈴木プロデューサーによると、このシーンも多感な時期である思春期をとても表情豊かに描くことで表現したものです。
③キキの黒い服
![魔女の宅急便のワンシーン](https://dtg3yjoeemd2c.cloudfront.net/cms/assets/99cf3f72c0ebd227efffce377f112fcdc591511c.jpg)
キキは気に入らない様子の真っ黒な魔女の服。宮崎駿監督は次のようにコメントしています。「あの魔女の黒い服は、むかしからのいい伝えどおりそうなっているからだけじゃないんです。黒い服は、もっともそまつな服を着ているという意味だと思うんです。いちばんそまつな服を着て、着かざったりしないで、ありのままの自分の姿で、自分の世界を見つけに行く。それが魔女の修業なんだということだと思う」
1年の修業を終えたあと、キキもやっと女の子らしいおしゃれな服を着るのかもしれませんね。
④ニシンとカボチャのつつみ焼き
![魔女の宅急便のワンシーン](https://dtg3yjoeemd2c.cloudfront.net/cms/assets/aeacf53e31507004c3fad4a9d1ffc50774b9b0e8.jpg)
ジブリ作品にでてくる印象的な食べ物…中でも人気なのがこの「ニシンとカボチャのつつみ焼き」です!
ニシンはモデルになった北ヨーロッパ地方でもよく食べられている魚で、特に舞台の参考にしたとされるスウェーデンでは、世界で一番臭い「シュールストレミング」というニシンの塩漬けの缶詰が有名です。さすがにパイに入っているニシンはこの缶詰ではないとは思いますが…、作り方がとっても気になります!!
⑤このパイきらいなのよね
![魔女の宅急便のワンシーン](https://dtg3yjoeemd2c.cloudfront.net/cms/assets/cc050f203ea111893128dd2735c14f759f3a8f25.jpg)
「わたしこのパイキライなのよね」つっけんどんな対応をする老婦人の孫娘。このシーンにショックをうけた方も多いのではないでしょうか。実は、このしゃべり方を宮崎駿監督は気に入っているんだそうです!!
宮崎駿監督いわく「僕はあのパーティーの女の子が出てきた時のしゃべり方が気に入ってますけどね。あれは嘘をついていない、正直な言い方ですよ。本当にいやなんですよ、要らないっていうのに、またおばあちゃんが料理を送ってきて、みたいな。ああいうことは世間にはよくあることでしょ。それはあの場合、キキにとってはショッキングで、すごくダメージになることかもしれないけど、そうやって呑み下していかなければいけないことも、この世の中にはいっぱいあるわけですから」とのこと。
13歳で「働いてお金をもらう」上での現実に直面するなんて、魔女の世界は大変です。。。
⑥ミルク粥
![魔女の宅急便のワンシーン](https://dtg3yjoeemd2c.cloudfront.net/cms/assets/4bbb52e826b1ca8842930e09b85c1f8fecf395bb.jpg)
おいしそうな料理が続きます。おソノさんがキキのために作ってくれたのがミルク粥。物語の舞台のモデルのひとつとされるスウェーデンには「ポリッジ」というミルクのお粥があります。牛乳で煮込んでつくる甘いお粥で、お米ではなくオーツ麦を使っているそうです。シナモンと冷たいミルクをかけて食べるということですが、中に一粒のアーモンドを入れて、それが当たった人は願いごとがひとつ叶う…というお楽しみのポリッジもあるようですよ!
⑦イケメントンボ
![魔女の宅急便のワンシーン](https://dtg3yjoeemd2c.cloudfront.net/cms/assets/f38afed2042d2b6509bf4e251e3af0282cd93a38.jpg)
トンボのイメージは当時“今一番女の子にモテる少年”をベースに①頭がいい②明るい③ちょっと不良がかっている…という条件を念頭に設定されたそうです。現在でも当てはまりますか??
ちなみにパンフレットのトンボの紹介では「キキの恋の対象にはまだなりえないが、良い友人にはなりそうなタイプ」という記述があります。
⑧飛べ!
![魔女の宅急便のワンシーン](https://dtg3yjoeemd2c.cloudfront.net/cms/assets/20352566dce5cb696f63a607840b5553749fad69.jpg)
宮崎監督自身も大変さを認めたプロペラ自転車のこのシーン。回転している羽根を描くスタッフの苦労がこの爽快感を生みました。自転車で風を受け、遠心力に逆らいながら、全速力でコーナーを駆け抜ける二人の姿に、思わず身体を傾けてしまう方も多いはず!?
⑨心通わせ…
![魔女の宅急便のワンシーン](https://dtg3yjoeemd2c.cloudfront.net/cms/assets/811a16605883157aa08728b904b97b1e106a5473.jpg)
煙たがっていたトンボと話をして警戒心が解けたキキ。せっかく仲良くなれそうな異性の友達を見つけたものの、友人グループに、パイを届けたときの少女がいることを発見し、キキは嫉妬している様子です。初めて抱く思いに戸惑っているこのシーンも印象的ですね。
⑩折れたほうき
![魔女の宅急便のワンシーン](https://dtg3yjoeemd2c.cloudfront.net/cms/assets/496805108201f784e4d74c29ff48306dce48c103.jpg)
ジジの言葉が分からなくなり、魔法のちからが弱くなっていることに気付いたキキ。ほうきで飛ぶこともできなくなってしまい、何とかして飛べるように練習していたのですが、うまくいかずほうきが折れてしまいます。初めての挫折が強く印象を残すシーンです。
⑪一人二役
![魔女の宅急便のワンシーン](https://dtg3yjoeemd2c.cloudfront.net/cms/assets/286730e6c863756f4c6e8c0ce0263d8d9faa8595.jpg)
キキの声を演じた高山みなみさんは、実はウルスラの声も担当しているんです!
この作品には女性のキャラクターがたくさん登場しますが、実はそれぞれのキャラクターが“各年代を代表する女性”として描かれているんです。根本的には1人の人物が成長したもの…というイメージなのだそうで、そこから高山みなみさんの一人二役という発想も生まれたそうですよ!
キキ(13歳)が成長するとウルスラ(18歳)になり、次におソノさん(26歳)、キキのお母さんであるコキリ(37歳)、最後はケーキを焼いてくれた老婦人(70歳)へと成長していくということです。キキの未来を思い描けるようで素敵ですよね!!
⑫ウルスラの絵
![魔女の宅急便のワンシーン](https://dtg3yjoeemd2c.cloudfront.net/cms/assets/3029ab689e26a52268694b5e20cc87dd03115844.jpg)
ウルスラが描いている絵には実は元になった絵があります。八戸市立湊中学校養護学級の生徒さんたちが共同で制作した版画「虹の上をとぶ船」です。元の絵にはキキをモデルにしたという少女は描かれていないそうです。
⑬魔女の血
![魔女の宅急便のワンシーン](https://dtg3yjoeemd2c.cloudfront.net/cms/assets/749b327c30ef4ff8b6f76c10a54f6eaf330ce1b8.jpg)
宮崎駿監督いわく「あの絵描きのお姉さんも魔女だと思うんですよ。カラスをたぶらかして絵を描く。次にはキキもたぶらかして『あんたは美人だよ』とか、いろんなことを言ってね……。そういうところを持っている人を出したかったんですよね」とのこと…。もしウルスラが本当の魔女だったら…、なんだかものすごい力を持っていそうです…!!
⑭飛行船事故発生!
![魔女の宅急便のワンシーン](https://dtg3yjoeemd2c.cloudfront.net/cms/assets/adbc4b4437a77d1b6563622b8306549b74b610e4.jpg)
当初宮崎監督はキキが老婦人からのプレゼントに涙ぐむシーンでこの物語を終える予定でした。
ただ、鈴木プロデューサーはお客さんへのサービスとして派手なシーンがほしいと注文を付けたそうです。そこで付け加えられたのが、この飛行船事故からトンボを救うシーン。でも、メインのスタッフに反対にあったんだそうです。そこで鈴木Pは「何でもいいから付け足せばいいわけじゃない。宮さんが作るんだよ。面白くなるでしょ!」とスタッフを説得したところ、誰も何も反論できなかったのだとか。
いかがでしたか?
裏話を知ることでまた違った作品の楽しみ方ができるかと思います。トリビアは第1弾もありますのでまだご覧になっていない方はそちらもチェックしてみてくださいね!
宮崎駿監督の大人気作品「魔女の宅急便」は3月27日(金)よる9時から、15分拡大のノーカット放送です。お見逃しなく!