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2020.3.24

【魔女の宅急便トリビア第1弾】キキの赤いリボンの意味とは?宮崎監督が製作中に聞いていた曲とは?あのシーンの裏話をまとめました!

春休み2週連続ジブリ!第1夜に登場するのは、旅立ちの季節の今こそ観たい名作、宮崎駿監督の大人気作品「魔女の宅急便」です。
主人公は、13歳の少女・キキ。魔女の掟に従い、両親のもとを離れ1年間知らない街で暮らすことに…。人々との出会いとふれあいを通して、キキは少しずつ成長していく。頑張っていながらも失敗や戸惑いをくり返し、一喜一憂するキキの姿は、誰もが経験したことがあるはず。この春、新生活をスタートさせる人たちにこそ見ていただきたい心温まるファンタジー。
今回はそんな心温まる名作「魔女の宅急便」のトリビア第1弾をお届けします!あのシーンができた裏話や制作当時のエピソードなど、放送と一緒にお楽しみください。

①キキという少女

魔女の宅急便のワンシーン

“魔女はどこにでもいる世界”これが魔女の宅急便の舞台です。ある範囲の中では珍しがられ、騒がれたとしても、広い世界に出れば「どこにでもいる存在」でしかない…それがキキという少女です。ちなみに、宮崎駿監督は「キキの立居ふるまいはほとんど、僕が新人教育した若い女性のアニメーターたちの生態を見学しておぼえたものです」とコメントしています。
キキはジブリで働く女性たちのイメージを映したような存在なんですね。キキがジブリ作品の中でも「身近で親しみやすい」キャラクターなのはそのせいなのかもしれません。キキの小さくて大きな冒険、ぜひ最後まで見守ってください!!

②赤いリボン

魔女の宅急便のワンシーン

「魔女の宅急便」の監督就任が決まった宮崎駿監督は、この映画で何をやったらいいのか悩んだそうです。そこで、鈴木敏夫プロデューサーと喫茶店でいろいろな話をして打ち合わせをしたのですが、宮崎監督から「何作ったらいいの?」と問われた鈴木Pはとっさに「思春期を扱ったことないですよね?」と答えました。それを聞いた宮崎監督はふいに「分かった」と言って紙ナプキンをパッと置き、自分のポケットから細いマジックペンを出して「巨大なリボン」をいきなり描いたんだとか。そして「このでかいリボンがこの娘を守ってるんだ。それが思春期じゃない?」と言ったそうです。そのようにしてテーマが決まり作品作りがスタートしたのでした。
「宮さん(宮崎駿監督)は抽象的じゃなく、常に具体的・現実的。その大きなリボンが頭に載っかってる…って、思いついたら後はスッキリなんです。それで、側にジジがいる。そうすると、リボンとジジによって守られる女の子…。宮崎駿という人は、キャラクターをどうやって作るか、突然(頭の中に)降りてくるんです。」と鈴木プロデューサーは語っています。

③旅立ちのとき

魔女の宅急便のワンシーン

魔女として育てられた女の子は、13歳になると満月の夜を選んで旅立ちます。一緒に行けるのは、生まれた時から一緒にいるオスの黒ネコのみ。自分の“特技”を活かして生活するという点では、魔女も人間も同じ。キキはそういう一人前の魔女の生活にあこがれ、両親がまだ早いというのにはやる心を抑えきれずに旅立つのです。

④ルージュの伝言

魔女の宅急便のワンシーン

挿入歌に使用されたユーミンこと荒井由実さん(現・松任谷由実)の「ルージュの伝言」。スタジオジブリの若いスタッフに熱烈なファンの方がいたそうで、その方が持ってきた「ルージュの伝言」を宮崎監督が奪って(!!)延々とかけながら仕事をしていたそうです。

⑤先輩魔女との出会い

魔女の宅急便のワンシーン

魔女になるための修業に出て初めて出会った魔女。キキが出会った先輩魔女の特技は「占い」。このシーン、実は新生活へのワクワクでいっぱいだったキキが、自分の特技が何か考えるきっかけになっているんですよ!

⑥カモメと一緒に

魔女の宅急便のワンシーン

海に浮かぶ街を探し出したキキ。カモメたちが楽しそうにキキの周りを飛び回るのは、思い描いていた町を見つけ気がはやるキキの気持ちを察知したかのようですね!

⑦物語の舞台

魔女の宅急便のワンシーン

「おおいに参考にした場所」としてジブリが紹介しているのはスウェーデンのストックホルムと、バルト海のゴトランド島ヴィスビーの町です。
美術を担当した大野広司さんいわく、「北ヨーロッパあたりのどこかの町といった感じで、特定の場所ではないんですが、町かどの風景などは、ストックホルムのガムラスタンという町の裏通りをそのままつかったりしてます」とのこと。素敵な街並み、行ってみたくなりますね!

⑧魔女のいない町

魔女の宅急便のワンシーン

修業に出た魔女が住めるのは、まだ魔女が住んでいない町だけ。コリコの町を見つけ、象徴的存在である時計塔の中にいるおじいさんと話すこのシーンはとっても印象的ですね。この時計塔は後半にも登場するのでご注目を!

⑨時計塔の魔女

魔女の宅急便のワンシーン

制作の初期では、コリコの町に到着したキキが泊まる場所を見つけられず時計塔の上でひと晩過ごす、というエピソードがあったそうです。

⑩興味津々の少年・トンボ

魔女の宅急便のワンシーン

コリコの町でキキが出会った少年トンボは飛行クラブのメンバーでメカ好き。初めてほうきで飛ぶ魔女・キキを見て興味津々ですが、彼のなれなれしさをキキはうっとうしく感じているようですね!

⑪おソノさんのパン屋

魔女の宅急便のワンシーン

忘れ物のおしゃぶりを届けて戻ると、おソノさんに引き止められたシーンです。その後、空き部屋を使わせてもらえることになります。この「グーチョキパン店」がキキの新しい家になりました!

⑫朝起きてトイレへ

魔女の宅急便のワンシーン

鈴木プロデューサーによると、このシーンは宮崎駿監督がテーマである「思春期」を描いたものの一つです。トイレに入ったことを誰にも知られたくなくて思わず隠れたり、こそこそと行く思春期の恥じらいが描かれているのです。

⑬あふれ出る冷や汗

魔女の宅急便のワンシーン

老犬ジェフが近づいてきて、冷や汗が止まらないジジ…。汗のしみが絨毯に広がっていきます…!細かいアニメーションの表現に脱帽です!!

いかがでしたか?
作品は何度もみたことがあるという人も初めて知るエピソードがあったのではないでしょうか。「魔女の宅急便」のトリビアは第2弾もありますのでぜひそちらもお楽しみください。
春休み2週連続ジブリ!「魔女の宅急便」は3月27日(金)よる9時から、放送枠を15分拡大したノーカット放送でお届けします。ご家族揃ってご覧ください!

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