「耳をすませば」誕生秘話
「耳をすませば」が生まれたきっかけは、製作に入る5、6年前に今作ではプロデュース・絵コンテ等を務めた宮崎駿監督が姪ごさんが読んでいた雑誌「りぼん」の中に柊さんの漫画を見つけたことでした。宮崎監督はかつて「未来少年コナン」などの制作時、机を並べて仕事をした近藤喜文監督が「少年少女の爽やかな出会いの話をやってみたい」と話していたのを覚えていたのです。そこで話を持ちかけて制作がはじまりました。
「耳をすませば」が生まれたきっかけは、製作に入る5、6年前に今作ではプロデュース・絵コンテ等を務めた宮崎駿監督が姪ごさんが読んでいた雑誌「りぼん」の中に柊さんの漫画を見つけたことでした。宮崎監督はかつて「未来少年コナン」などの制作時、机を並べて仕事をした近藤喜文監督が「少年少女の爽やかな出会いの話をやってみたい」と話していたのを覚えていたのです。そこで話を持ちかけて制作がはじまりました。
雫が向かったのは学校の図書館。図書館のどこかにジブリ作品の名前が隠れています。みなさん、探してみてください!
高坂先生の声を担当しているのは、「名探偵コナン」でおなじみの高山みなみさん。高山さんが担当だと知って見ると、コナンさんの顔が頭に浮かんでしまう人も多いのではないでしょうか。
雫が探していた本の下の段に「TOTORO」っていう本があるんです。
みんな見つけられましたか?
さわやかな聖司さんの声を演じたのは、公開当時14歳だった高橋一生さん。当時の収録から1週間後くらいに声変わりが始まったんだそうです。声変わり前の奇跡のようなタイミングで収録されていたんですね。近藤喜文監督は声の出演者を選ぶ際、“日常的な芝居が普通にできる”ことと“実年齢が持つ空気や存在感”を大事にしたいと考えていました。高橋さんは声入れの前の役作りにとても苦労されたんだとか。
雫が出会ったこの猫。“ムーン”と呼ばれています。実は柊あおいさんの原作では黒猫でした。しかし宮崎監督(今作ではプロデュース・絵コンテ等)はアニメ化にあたり、あえて色を変えた上で「ブタネコ」にしたのでした。ちなみにこの“ムーン”、「猫の恩返し」にも登場します。柊さんが「耳をすませば」の姉妹作である「猫の恩返し」の原作を書き下ろす際に、正式に「ムタ」として採用、二度目の登場を果たしたのでした。
雫が見つけた不思議なお店。ここにも過去のジブリ作品にまつわる物が置いてあります。よーく見て探してみてくださいね。
バロンさんには実はモデルがいます。そのモデルは、原作の柊あおい先生が持っている、銀座のデパートで売っていた猫の人形。柊先生はこの猫の人形を使ってファンタジーを描きたいとずっと構想を温めていたそうですよ。
時計の文字盤をよく見ると下の方に“Porco Rosso”の文字が!これは『紅の豚』の主人公・ポルコの名前です!ジブリ作品には他の作品のキャラクターや名前などがさりげなく画面に登場することがあります。
この日本語版「カントリー・ロード」の訳詞は鈴木敏夫プロデューサーの娘、鈴木麻実子さんが書いたもの。宮崎監督が訳詞で悩んでいた際、主人公と同世代の人が訳したほうがよいだろうということで、書いてもらったそうです。
「耳をすませば」の舞台として主に参考にしたのは「聖蹟桜ヶ丘駅(東京都多摩市)」周辺。東京近郊の架空の街がイメージなんだとか。雫さんの家の最寄り駅は当時の「百草園駅」を部分的に参考にしているんだそうです。杉村くんと雫さんと夕子さんの三角関係が判明する神社も作画の参考にした神社が実在しています。
スタジオジブリが贈る甘酸っぱくてまっすぐな、恋のおはなし「耳をすませば」は1月11日(金)よる9時〜、ノーカット放送です。