「紅の豚」の原作
「紅の豚」は『月刊モデルグラフィックス』で宮崎駿監督が連載していた『宮崎駿の雑想ノート』の中の「飛行艇時代」のエピソードが原作です。マンマユート団相手の“賞金稼ぎ”のダイナミックなシーンは、第1回に描かれています。
「紅の豚」は『月刊モデルグラフィックス』で宮崎駿監督が連載していた『宮崎駿の雑想ノート』の中の「飛行艇時代」のエピソードが原作です。マンマユート団相手の“賞金稼ぎ”のダイナミックなシーンは、第1回に描かれています。
原作にはいないジーナが登場することになったのは、フィオが登場するまでの物語の序盤にヒロインがいないと面白くないからという理由でした。最初の設定では、ジーナは空賊が暴れ回っているせいで店が流行らず、店を畳んで国に帰る…という予定だったそうです。
街に来たポルコを注視する青いシャツを着た人たちは、ファシズムに傾倒していると思われる王党派の人々です。モデルとなったと思われるのは、イタリアでムッソリーニが組織し、ファシスト党の政権獲得に貢献した“黒シャツ隊”です。
アドリア海を拠点に活動する空賊の7グループが作っている組織、空賊連合のボスたちはそれぞれ出身地が違います。眼帯をしているボスはフランス出身で、他にもスイス、シチリア、プロヴァンス、クロアチア出身。ノルマン人やオーストリア=ハンガリー帝国の貴族の末裔もいるそうです!
ポルコの愛機の尾翼に書いてあるマークは、ポルコの故郷であるジェノバ市の市章をモデルにしています。その上の「R」の文字はROSSOと共和主義者(Repubbicano)の頭文字から取られているそうです。
ジーナが所有している船に掲げられている旗に注目。アドリア海が舞台なのに、アルゼンチンの国旗風の旗が掲げられているのです。これはジーナがアルゼンチン国籍だという裏設定があるからなんだそうです。
宮崎駿監督が描いたピッコロおやじのイメージボードには「パズー帽」と説明が…! ピッコロおやじがかぶっている青い帽子のデザインの元になっているのは、「天空の城ラピュタ」のパズーがかぶっている帽子だったんですね!!
宮崎駿監督は「ポルコは豚のまま最後まで生きていくほうが本当にこの男らしいと思う」と語っています。ジーナは、ポルコが豚のまま日差しの中に現れたらそれを愛そうと決めているのだと。
ポルコが常に口にくわえているのは、フランスを代表するタバコ“ジタン”。両端が切り落とされているものがポルコのお気に入りらしいです。ルパン三世も吸っている銘柄なんですよ!
鈴木敏夫プロデューサーが宮崎駿監督に「何で豚なんですか?」と聞いたところ、監督も「何で豚なんでしょうねぇ?」と答えたそうです。監督は周りのスタッフに質問をし始めて、初めて“ポルコは自分で自分に魔法をかけたらしい”という設定ができあがったのだそうです。
紅の豚は11月2日(金)よる9時〜放送!