人間とおおかみとの間に生まれた2人のおおかみこども
明るく元気に、時には悩み傷つきながら自分の世界を見つけ出す

細田守監督最新作「果てしなきスカーレット」が、11月21日に公開！それを記念して、細田監督が手掛けた名作を4週連続で放送。第1夜は、細田監督と『国宝』の脚本を担当した奥寺佐渡子との名タッグで生み出した、心温まる母と子の物語。物語の主人公、大学生の花がおおかみおとこと恋に落ち、彼の子を授かる。生まれた2人の子は“おおかみこども”だった…。姉を雪、弟を雨と名付け、2人を育てるため大自然の一軒家に引っ越すことを決意する。雨と雪は明るく元気に成長するが、やがてそれぞれに“決断”のときが訪れ…。人として生きるのか、おおかみとして生きるのか。悩み傷つきながら自分の進むべき道を探していくこどもたちと、それを見守る母の深い愛情を描いた感動の物語。

花（宮﨑あおい）は、両親を亡くし、アルバイトをしながら大学に通っている大学生。ある日、大学に授業を受けに来ていた青年（大沢たかお）と運命的に恋に落ちるが、彼はニホンオオカミの末裔の“おおかみおとこ”だった。秘密を含めて彼のことを受け止めた花はやがて恋に落ちる。2人の生活が始まって程なくして長女の雪（大野百花／黒木華）が誕生。つつましくも幸せな生活が続くかと思われたが、弟の雨（加部亜門／西井幸人）が生まれた直後、彼が命を落としてしまう。

感情が高ぶるとおおかみになってしまう“おおかみこども”の育児に一生懸命に挑む花。しかし、都会での子育てに限界を感じ、人里離れた山奥への引っ越しを決意する。
ボロボロの古民家を自力で修繕した花は、節約のために家の前の畑で野菜を作ろうとするが、野菜は思うように育たない。途方に暮れていた花に手を差し伸べたのは、近所に住む老人・韮崎（菅原文太）。厳しいながらも、農業の基本を根気強く教えてくれた韮崎のお陰で、花の畑にも豊かな実りが。花の周囲にも次第に近所の人たちが集まり始め…