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スタジオジブリ作品『ゲド戦記』は2006年に公開され、宮崎吾朗監督のデビュー作としても話題を呼びました。原作の『ゲド戦記』は、『指輪物語』『ナルニア国物語』と並び、世界三大ファンタジー小説と呼ばれる作品。多くの作家や映画監督に愛される作品で、宮﨑駿氏も愛読者のひとり。映画『風の谷のナウシカ』や絵物語『シュナの旅』など、自身の作品にも大きな影響を与えたと語っている名作です。
●『ゲド戦記』あらすじ
物語の舞台は多島海世界<アースシー>。西海域の果てに棲む竜が、突如、人間の世界に現れました。各地では作物が枯れ、家畜が死んでいきます。それは、世界の均衡が崩れつつあることの表れでした。災いの原因を探る大魔法使いハイタカ(ゲド)は、旅の途中、エンラッドの王子アレンと出会います。父である国王を刺し、国を捨てたアレン。アレンは心に闇を持ち、得体の知れない“影”に追われていました。ハイタカはアレンと共に旅を続けるうちに、災いの背後には、永遠の命を手に入れようと企む魔法使いクモがいることに気づきます…。
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●この作品のみどころ ~アレンの旅~
王子アレンが、ハイタカ(ゲド)との旅を通して、成長していく過程に注目です。
アレンは父親である国王を刺してしまいます。なぜ、そのようなことをしてしまったのか分からないまま、国を捨てるアレン。大魔法使いハイタカと共に生活をし、言葉を交わすことで、落ち着きを取り戻していきます。
そしてさらに、心を閉ざした少女テルーとの出会いを通して、アレンは闇を恐れることなく、心に光を取り戻していきます。
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●制作秘話1:農作業で元気を取り戻すシーンは監督の実体験?!
絶望の淵にいたアレンは、旅の中で、ハイタカの昔なじみのもとで農作業をすることになります。畑を耕すことになったアレンでしたが、王子として育てられていたため、うまくできず苦労します。手にはマメができ大変でしたが、そんな農作業を通してだんだんと元気を取り戻していきます。
このシーンは、宮崎吾朗監督が「三鷹の森 ジブリ美術館」の館長をしていたころ、 年下のスタッフと接する中で、「太陽の下で労働をすれば、みんな悩みが無くなる」というのを実感したことから、取り入れたシーンだそうです。
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●制作秘話2:
心を失いかけた王子アレンと、心を閉ざした少女テルーとの出会いで物語がさらに動いていきます。
劇中で流れる「テルーの唄」の歌詞は、萩原朔太郎の詩「こころ」に着想を得て作詞されました。この映画に出てくる登場人物はみんな孤独であり、そんなこの映画の気分が、詩「こころ」に書かれていたからだと言います。完成した歌詞には「いろんな人に何かを分けたり、もらったりしていくことが、生きていくことだ」という監督の強い想いが込められているそうです。アレンも、旅路で誰かに助けられたり、誰かの役に立ったりしながら成長していきます。
「テルーの唄」はテルーのキャラクター像を浮かび上がらせ、さらにアレンや物語全体に大きな影響を及ぼすものになっています。
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スタジオジブリが贈る壮大なファンタジー作品『ゲド戦記』!
3月7日放送です。お楽しみに。
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- 『ゲド戦記』(2006)
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3月7日(金)よる9時00分~11時24分 ※放送枠30分拡大 本編ノーカット
◆監督:宮崎吾朗
◆原作:アーシュラ・K.ル=グウィン
◆原案:宮﨑駿
◆脚本:宮崎吾朗、丹羽圭子
◆音楽:寺嶋民哉
◆監督:宮崎吾朗
◆原作:アーシュラ・K.ル=グウィン
◆原案:宮﨑駿
◆脚本:宮崎吾朗、丹羽圭子
◆音楽:寺嶋民哉
◆声の出演:岡田准一、手嶌葵、田中裕子、香川照之、風吹ジュン、内藤剛志、倍賞美津子、夏川結衣、小林薫、菅原文太