『ハウルの動く城』は2024年11月20日で、公開から20年を迎えました!また、現在ジブリパークでは『ハウルの動く城』をモチーフとした初の「ウィンターイルミネーション」が開催。“ジブリの大倉庫”の大きなガラス壁面が、アニメーションのコマ送りのような演出で、ライトアップされました(2025年2月3日までの予定)。
2025年のジブリは、そんな今なお人気の高い『ハウルの動く城』でスタートです!
●ハウルの動く城
宮﨑駿監督が『千と千尋の神隠し』に続いて手がけた本作は、ベネチア国際映画祭オゼッラ賞受賞をはじめ、米アカデミー賞ノミネートなど、国内外で高い評価を受けました。
帽子屋で働く18歳の少女ソフィーは、ハウルと関わったために、彼をつけ狙う荒れ地の魔女の呪いで90歳のおばあさんにされてしまいます。家を出て家政婦としてハウルの城に住み込むことになったソフィーは、城で暮らす火の悪魔カルシファーや、少年マルクルと家族のように過ごしていきます。そして不思議な共同生活の中で、ハウルとも心通わせていきます。果たしてソフィーは呪いを解く方法を見つけ、幸せになれるのでしょうか?
●制作秘話:「城が動くって面白い」
原作はイギリスのファンタジー作家、ダイアナ・ウィン・ジョーンズが発表した「魔法使いハウルと火の悪魔」。原題は「Howl's Moving Castle」です。この原題を見て「城が動くって面白い」と宮﨑監督が惹かれたことから制作が決まったそうです。
宮﨑監督は、まず作品の主役ともいうべき動く城のデザインから作業を始めます。しかし城のデザインに悩み、鈴木プロデューサーと話しながら大砲や屋根、煙突などを描き完成したのが、映画の中の動く城です。
足はニワトリの足と戦国時代の足軽の足で悩み、ニワトリの足にすることになったそうです。メカ(機械)とも怪物ともつかない、ユニークな城を作り上げました。
●『ハウルの動く城』は一種のホームドラマ?
ストーリーはヒロインのソフィーと魔法使いのハウルの恋が中心に進んでいきます。しかし、ハウルの弟子の身寄りのない少年マルクル、暖炉に居て城を動かす火の悪魔カルシファーたちと共同生活をしていくうちに、家族になっていく一種のホームドラマでもあると言います。物語が進むにつれ、かかしのカブや、魔法使いの使い犬ヒン、そしてあの人までもが…ハウルの家に住みついて行きます。
新年は、家族そろってみたい『ハウルの動く城』!1月10日放送です。お楽しみに。
- 『ハウルの動く城』(2004)
-
1月10日(金)よる9時00分~11時34分 ※放送枠40分拡大 ノーカット放送
◆脚本・監督:宮﨑駿 ◆原作:ダイアナ・ウィン・ジョーンズ ◆音楽:久石譲
◆声の出演:倍賞千恵子、木村拓哉、美輪明宏、我修院達也、神木隆之介、大泉洋、
原田大二郎、加藤治子ほか
18歳の少女・ソフィーは、長女として亡き父の残した帽子屋を一人で切り盛りしてきたが、それは決して彼女の望んだ生き方ではなかった。
ある日、出征兵士でにぎわう町中でソフィーは兵隊にからまれる。その窮地に救いの手をさしのべたのは通りすがりの美青年。彼は不思議な力でそのまま空へと舞い上がり、ソフィーを束の間の空中散歩にいざなうのであった。夢のような出来事に心奪われるソフィー。
しかしその夜、ソフィーは、店を訪れた荒地の魔女に呪いをかけられ、90歳のおばあちゃんに姿を変えられてしまう。このままではいられない!意を決して荷物をまとめて荒地を目指すソフィー。夕暮れ迫る荒地を歩いていると、その向こうから、目の前に奇怪な形をした「ハウルの動く城」が姿を現したのだった……。