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2022.10.28

藤井貴彦アナが語る『君の名は。』の魅力とは「往復の機内で、同じところで2回泣きました」

『君の名は。』メイン

いよいよ11月11日に迫った新海誠監督の最新作『すずめの戸締まり』の公開を記念して、「金曜ロードショー」では、今夜9時から新海監督の大ヒット作『君の名は。』を本編ノーカットで放送します。
実は、『news every.』メーンキャスターの藤井貴彦アナウンサーも、本作の大ファン。そんな藤井アナが、本作の魅力を紹介します。

藤井貴彦コメント

Q『君の名は。』を最初に見た印象は?
私は、実はあまり映画館で映画を観るタイプではないのですが、大統領選挙の取材でアメリカに行く時に、飛行機の中で初めて本作を観ました。片道でも結構長い時間をどのように過ごそうかとリモコンをいじっている時に、たまたま「君の名は。」が出てきたのです。最初は英語の字幕と日本語の音声を照らし合わせながら観ていたのですが、だんだん英語が見えなくなり、『君の名は。』の世界にどっぷりハマりました。更に、帰りの飛行機でも『君の名は。』を観ました。同じものを見たのに2回泣きました。往路復路とも3シーン×2で、都合6回泣きました。
かつての日本映画で『君の名は』という同じタイトルの映画がありましたが、観る前はそれを何か踏襲しているのかなと思っていたのですが、全く違うものでした。最後のシーンで『君の名は。』というタイトルがバッと出てくるのですが、その直前のシーンに、「だから『君の名は。』というタイトルを付けたのか!」という謎解きがあるんですよ。行きの飛行機でも帰りの飛行機でも、同じところで鳥肌が立ちました。最後の最後まで全てが組紐のように合わさっていくストーリーが、私にとっては心地良過ぎましたね。

Q『君の名は。』の魅力は?
この作品の魅力は、セリフに無駄がないことだと思います。どのセリフもどの行動も、1つ1つが組み合わさっているんですよ。それが、最後の最後にパッとすべて解かれるというような感じで、優しい気持ちになりました。大統領選挙の取材では現地からの中継でずっと緊張していたのですが、その緊張が成田空港に到着するまでにフワーっと解かれるようで、そのまま気持ちよく涙が流せました。

Q声優:神木隆之介さん・上白石萌音さんの印象は?
正直申し上げると、当初、声優が神木さんと萌音さんであることを知りませんでした。でも後で調べてみて、「こんなに素敵なお二人が出ているのに気づかなかったな」と。逆に言うと、作品に没頭させてもらえたなという感じがあります。私が言うのも僭越ですが、それだけお二人の演技のクオリティが高かったということ、声優が声優と気づかれないというところに非常に高いクオリティがあるのではと思いました。例えば我々の仕事でも、アナウンサーがニュースを読んでいるなと思われた時点で、そのアナウンサーはちょっと上手くないんですよね。本当にクオリティの高いアナウンサーはニュースの内容しか入ってこない。それがこの映画では実現されていたので、お二人さすがだなと思いました。

Q印象的なセリフ、シーンは?
三葉が瀧くんに、「私のこと覚えてない?」と聞くシーンです。あのシーンを観ている私は、もう声にならない「覚えていてくれ!」が出てしまいそうな想いでした。その時の三葉の心中を想うと、まさに親のような気持ちで、「あ〜、三葉、よく言った!三葉は悪くない!」と。今でもそのシーンを想い出すと本当に涙が出そうになります。そしてストーリー的には、実はあのシーンが一つの分岐点になっていて、だからこの映画は面白いんだと感じます。
もう一つ挙げると、瀧が自分の記憶なのか、何かの残像なのかわからないまま、“ある映像”を頭に浮かべながら山を登っていくシーンです。そして「あ、やっぱりここだ!」と“答え合わせ”をするのですが、そこからは自転車で坂道をスーっと下っていくようにクライマックスへ向かっていくんです。「あ、ここから全ての謎解きが始まるんだな」ということがわかります。あの時あの景色を見た瀧、そして私たちがその瀧の後ろ姿を観ている。瀧が夢で見たと思っていた景色が実際にあったんだと、映画を観ている”私”も気付いた時、つまり視聴者と映画の中の瀧の感覚が一致した時、あれが私の一番印象深い瞬間でした。

Q『君の名は。』に関するエピソード
実は私、今でもスマホのカレンダーの背景が『君の名は。』なんです!それが出た時からずっと使い続けています。三葉が髪に結んでいた赤い紐がアイコンとなっているカレンダーなのですが、いまだに変えられません。

Q視聴者へのメッセージ
今まで『君の名は。』を見たことがないという方は、今回の放送を機に、ぜひ一度ならず、二度三度見ていただきたいと思います。なぜなら、その一つ一つのシーンに一つ以上のメッセージが込められているからです。そのメッセージとはいったい何なのかを考えながら見ていくと、1回目で見た感動を2回目で超えてくると思います。それは日本酒を何年か寝かせると深みが出るのと同じだと思います。1度見ているという方も、ぜひ今回改めてご覧頂いて、その深みを感じてもらいたいと思います。

●大ヒット作『君の名は。』
出会うはずのなかった2人の想いが重なる時、奇跡が起こる-。
夢の中で“入れ替わる”少年と少女の恋と奇跡の物語。
2016年に公開された『君の名は。』は、新海誠監督の描き出す繊細な世界観と、予想を覆すストーリー展開が大きな反響を呼び、歴代興収5位(邦画歴代3位)となる250.3億円を記録。海外でも各国で大ヒットを記録し、国内外の映画賞も席巻。『秒速5センチメートル』(07年)、『言の葉の庭』(13年)などで注目されていた新海誠監督の名前を、一躍世界にとどろかせました。
作画監督に安藤雅司さん、キャラクターデザインに田中将賀さん等、最高峰のスタッフが集結し、世界の違う二人の隔たりと繋がりから生まれる「距離」のドラマを、圧倒的な映像美とスケールで描き出しました。
入れ替わってしまう高校生、立花瀧と宮水三葉を演じたのは、神木隆之介さんと上白石萌音さん。RADWIMPSが担当した音楽も話題となり、日本アカデミー賞最優秀音楽賞を受賞。『前前前世』をはじめとする主題歌も大ヒットを記録しました。
3年ぶりの最新作『すずめの戸締まり』の公開を前に、新海監督の世界を存分に堪能してください。

●『すずめの戸締まり』本編冒頭12分を独占初公開!
11月11日公開の新海誠監督最新作『すずめの戸締まり』。公開に先立ち、番組の後半では、その本編の冒頭12分間を、独占初公開します。
九州の静かな町で暮らす17歳の少女・鈴芽(すずめ)は、「扉を探してるんだ」という旅の青年・草太に出会う。彼の後を追うすずめが山中の廃墟で見つけたのは、まるで、そこだけが崩壊から取り残されたようにぽつんとたたずむ、古ぼけた扉。なにかに引き寄せられるように、すずめは扉に手を伸ばすが…。想像を超えた出来事に巻き込まれていくすずめの”戸締まりの旅”のきっかけとなる重要な冒頭シーン。新海誠監督の集大成となる全世界待望の最新作から、出来立てほやほやの始まりのシーンをいち早くお楽しみください。
●“入れ替わってる⁉”オリジナル施策も!
➀本日の読売新聞朝刊(一部地域を除く)の「金曜ロードショー」広告には二次元バーコードがついています。瀧と三葉の画像にスマホをかざすと…“入れ替わってる⁉”画像が!是非チェックしてみてください。

②本日の放送ではいつものオープニング映像も『君の名は。』特別版に。こちらも“入れ替わってる⁉”仕掛けを施しました。冒頭からお見逃しなく!

『君の名は。』(2016)
『君の名は。』

今夜9時00分~11時24分 ※放送枠30分拡大 本編ノーカット

〇原作・脚本・監督:新海誠 〇作画監督:安藤雅司
〇キャラクターデザイン:田中将賀 〇美術監督:丹治匠・馬島亮子・渡邉丞
〇音楽:RADWIMPS
〇主題歌:RADWIMPS「夢灯籠」「前前前世(movie ver.)」「スパークル(movie ver.)」「なんでもないや(movie ver.)」
〇声の出演:神木隆之介/上白石萌音/長澤まさみ/市原悦子
〇制作:コミックス・ウェーブ・フィルム

千年ぶりとなる彗星の来訪を一か月後に控えた日本。山深い田舎町に暮らす女子高校生・三葉は憂鬱な毎日を過ごしていた。町長である父の選挙運動に、家系の神社の古き風習。小さく狭い町で、周囲の目が余計に気になる年頃だけに、都会への憧れを強くするばかり。
「来世は東京のイケメン男子にしてくださーい!!!」
そんなある日、自分が男の子になる夢を見る。見覚えのない部屋、見知らぬ友人、目の前に広がるのは東京の街並み。念願だった都会での生活を思いっきり満喫する三葉。一方、東京で暮らす男子高校生、瀧も、奇妙な夢を見た。行ったこともない山奥の町で、自分が女子高校生になっているのだ。繰り返される不思議な夢。そして、明らかに抜け落ちている、記憶と時間。二人は気付く。
「私/俺たち、入れ替わってる!?」
いく度も入れ替わる身体とその生活に戸惑いながらも、現実を少しずつ受け止める瀧と三葉。残されたお互いのメモを通して、時にケンカし、時に相手の人生を楽しみながら、状況を乗り切っていく。しかし、気持ちが打ち解けてきた矢先、突然入れ替わりが途切れてしまう。入れ替わりながら、同時に自分たちが特別に繋がっていたことに気付いた瀧は、三葉に会いに行こうと決心する。
「まだ会ったことのない君を、これから俺は探しに行く。」
辿り着いた先には、意外な真実が待ち受けていた……。
出会うことのない二人の出逢い。運命の歯車が、いま動き出す

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