今夜の金曜ロードショーは恒例企画「金曜リクエストロードショー」の第5弾!視聴者リクエスト作品、スティーブン・キング原作の『ショーシャンクの空に』を放送します。
公開から28年たった現在でも、さまざまなメディアのランキングで「最高の映画」と称される本作。原作は、スティーブン・キングの「刑務所のリタ・ヘイワース(Rita Hayworth and Shawshank Redemption)」。監督は、名匠フランク・ダラボン。主人公、アンディーをアカデミー賞俳優ティム・ロビンス。その囚人仲間で親友の調達係、レッドを名優、モーガン・フリーマンが演じます。
今回も名作洋画が大好きな映画大好き芸人こがけんが、金曜ロードショーの直前に放送される「まもなく金曜ロードショー」(よる8時54分~/関東ローカル)で、『ショーシャンクの空に』の魅力を語ります!
【こがけん コメント】
●『ショーシャンクの空に』とはどんな映画?
時代は第2次世界大戦後の1940年代後半。アメリカのショーシャンク刑務所を舞台にした本作は、主人公と仲間たちとの友情を軸に、刑務所で生きる男たちのさまざまな人間模様が描かれます。この映画は一言でいうなれば、「芸は身を助けるムービー」!刑務所にやって来た救世主のような男の話です。
主人公は元銀行マンのアンディー。殺人容疑で終身刑となった彼は、無実を主張しますが投獄されます。そこは不正や不当な暴力が横行する野蛮な世界。しかし、いつも静かで穏やかなアンディーに、古株の囚人レッドは好意を持ちます。アンディーは、持ち前の知識と経験を生かし、刑務所内で次第に自分の居場所を作っていくのですが…というお話。
●『ショーシャンクの空に』の魅力は?
アンディーの曲がらない信念です。
彼の流されない姿勢は、どんな心挫けそうな状況でも腐らず根気よくポジティブでいることの素晴らしさを物語っています。そんなアンディーを支えているものは「希望」。
しかし長く囚人生活を送るレッドは、アンディーに「“希望”を持つなんて塀の中では禁物だ」と忠告します。このアンディーの言葉を聞いて、僕はまるで芸人がテレビに何にも出れない、売れない長い期間が、まさにこれだと思いました!
少しの希望があるからこそ、売れる保証はないのに続けてしまう…本作に出てくる「がんばって生きるか がんばって死ぬか」のセリフが身に染みますね。
きっと本作を観れば、多くの人が、両者それぞれの主張に共感できると思います。
そんな忠告をするレッドにアンディーは生き様で示すんです。
果たして、「希望」という言葉に懐疑的なレッドに、アンディーが示したものとは一体なんだったんでしょうか!?
●『ショーシャンクの空に』の注目のシーンは?
屋上で作業していた囚人たちが、特別に冷えたビールにありつけるシーンですね。
囚人たちの顔は自由を手にしたかのように輝いて、この時ばかりは刑務官と囚人らがひとつの空の元で屈託なく過ごす、「人間らしさ」とは一体何かを考えさせられるシーンです。
何より、このシーンでみせるアンディーを演じるティム・ロビンスの、惚けたような爽やかな表情がいつまでも心に残ります。
●『ショーシャンクの空に』の心に残るセリフは?
なんといっても一番は、極限状態でアンディーが口にした「Get busy living or get busy dying.(がんばって生きるか がんばって死ぬか)」のセリフです!映画を最後まで見た上で、何度でもこの言葉の意味を考えたくなる…まさに映画史に残る名言ではないでしょうか!?ぜひ、あなたなりの答えを模索してみてほしいです!
何かと閉塞感のある今の時代にこそもう一度みたい普及の名作です!この機会にぜひご覧ください。
- 『ショーシャンクの空に』(1994 米)
-
今夜9時~11時24分 ※放送枠30分拡大
◆原作:スティーブン・キング 『刑務所のリタ・ヘイワース』
◆監督・脚本:フランク・ダラボン
◆キャスト:
アンドリュー・デュフレーン/アンディー:ティム・ロビンス(大塚芳忠)
エリス・ボイド・レディング/レッド:モーガン・フリーマン(池田勝)
サミュエル・ノートン刑務所長:ボブ・ガントン(仁内建之)
ヘイウッド:ウィリアム・サドラー(江原正士)
バイロン・ハドリー主任刑務官:クランシー・ブラウン(田中正彦)
トミー・ウィリアムズ:ギル・ベローズ(真地勇志)
ボッグズ・ダイアモンド:マーク・ロルストン(金尾哲夫)
ブルックス・ヘイトレン:ジェームズ・ホイットモア(宮田光)
検察官:ジェフリー・デマン(糸博)【ストーリー】
ショーシャンク刑務所に、若き銀行の副頭取だったアンディー・デュフレーン(ティム・ロビンス)が、妻と間男を殺害した罪で入所してきた。最初は刑務所の「しきたり」にも逆らい孤立していたアンディーだったが、刑務所内の古株で“調達係”のレッド(モーガン・フリーマン)は彼に他の受刑者達とは違う何かを感じていた。そんなアンディーが入所した2年後のあるとき、アンディーは監視役のハドレー主任(クランシー・ブラウン)が抱えていた遺産相続問題を解決する事の報酬として、受刑者仲間たちへのビールを獲得する。この一件を機に、アンディーは刑務所職員からも受刑者仲間からも、一目置かれる存在になっていく・・・。