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2022.2.18

映画大好き芸人・こがけんが語る、 『チャーリーとチョコレート工場』のみどころ

チャーリーとチョコレート工場

今夜の金曜ロードショーは『チャーリーとチョコレート工場』を放送します! イギリスの小説家、ロアルド・ダールの児童書を原作に、監督ティム・バートン、主演ジョニー・デップのゴールデン・コンビが贈る、ファンタジー・アドベンチャーの傑作!5人の子供たちが、超変わり者が経営するチョコレート工場に招かれて奇妙な体験をしていく摩訶不思議な物語。ジョニー・デップ演じるウィリー・ウォンカの声を宮野真守が演じる金曜ロードショーでしか見られないオリジナル吹き替え版でお届けします!
今回も名作洋画が大好きな映画大好き芸人こがけんが、金曜ロードショーの直前に放送される「まもなく金曜ロードショー」(よる8時54分~/関東ローカル)で、得意の“映画モノマネ”を交えて『チャーリーとチョコレート工場』の魅力を語ります!

こがけん

【こがけん コメント】

●『チャーリーとチョコレート工場』の魅力は?

この作品の魅力は何と言っても、『シザーハンズ』や『アリス・イン・ワンダーランド』でも知られるティム・バートン監督ならではの、カラフルでポップで「ちょい怖」な世界観ですね。物語だけ聞いたら、メルヘンチックで楽しげなファンタジー作品かなと思いますよね。でも、蓋を開けると、どこか怖いような不気味な雰囲気に満ち溢れています。実は、それこそがティム・バートン監督ならではの持ち味。
夢のように美しい世界に、背筋が凍りつくような残酷さも含まれる世界観は、わたしたちが知っている童話や寓話がけっこう残酷な点とも通じています。本作でも「怖さ」が、かなり重要な役割を果たしているので、ぜひ注目してみてください。

チャーリーとチョコレート工場

この作品は3つのパートに分かれています。前半は工場に行く前のチャーリーのお話。中盤は雰囲気がガラッと変わって、工場が舞台のワクワクでちょい怖のミュージカルになるんです。そして後半、実は工場を作ったウィリー・ウォンカのお話になるんですね。
『チャーリーとチョコレート工場』というタイトルがついているように、もちろんチャーリーが主人公なんですが、この作品にはもう一人主人公がいるんです。 それはウィリー・ウォンカです。実はウィリー・ウォンカが自分の幼少期からのトラウマに向き合う、成長の物語でもあるんですね。

チャーリーとチョコレート工場

本作は1971年の『夢のチョコレート工場』という作品のリメイクですが、ティム・バートン監督が一本前に撮った、父と子の和解を描いた自伝的作品『ビック・フィッシュ』とも重なる部分があって、胸がいっぱいになります。実は、ティム自身『ビッグフィッシュ』の前年に父親を亡くして、子供を授かっています。本作は、不仲だった父親への思いがテーマになった〝家族〟を描いた作品なんですね。

チャーリーとチョコレート工場

チャーリーの家はとてもとても貧しいんですね。良く貧しくなることを例えで家が傾くなんて言いますが、リアルにビジュアル的にも家が傾いています。さらに笑っちゃうのは、おじいちゃんおばあちゃんはベッドから出てこないんですけど、母方のおばあちゃんおじいちゃん、父方のおじいちゃんおばあちゃんが交互にベッドに入っているんです。そして、みんなとても仲良し。とても温かい家庭です。

全世界で超超人気のウォンカのチョコレートを作っているウィリー・ウォンカが異例のキャンペーンを発表します。「中身にゴールデン・チケットが入っていた5人を工場に招待する。」と。チャーリーは一年に1度だけ誕生日にチョコを買ってもらえるんですね。期待しましたが、入っていませんでした。でもすぐ気持ちを切り替えて「みんなでチョコを食べよう。」と言うんです。なんてできた子でしょうね!僕はいつもこのシーンで泣いてしまいます。まるで、朝ドラの主人公のような男の子ですよね。

●特におすすめのシーンは…?

チャーリーとおじいちゃんとのやりとりですね。ゴールデン・チケットが手に入ったけれど、それに沢山お金を出す大人がいることを知ったチャーリーは工場に行かずに売ろうと言い出します。そんな彼に(いつも口汚い言葉ばかりを話す)おじいちゃんがこう言うんです。「金は世の中にごまんとある。ただ、このチケットはこの広い世界にたった5枚しかない。お前は、そこらにいくらでもある金のためにそれをあきらめる愚か者か?」チャーリーは「いいえ、違います。」というんですね。
すると、「だったら、そのズボンの泥を払いなさい。明日工場に行くんじゃろ?」と続ける。ホントに良いシーンです。
彼らは金銭的に貧しくても、決して心は貧しくないんですね。とても高潔な精神を持っている人達です。こうありたいと強く思わされる感動のシーンですね。

チャーリーとチョコレート工場

●こがけん注目ポイント!

本作では、何度となくチャーリーが何かと家族とを天秤にかけて選択を迫られるシーンが出てきます。監督のティム自身が、どれだけ家族という存在が大切か、強く伝えたい気持ちが伝わってくるようです。
それにしても、ジョニー・デップって人は、白塗りの役が多いですね、本作もそうですが、『シザーハンズ』『アリス・イン・ワンダーランド』『ローン・レンジャー』に『ダーク・シャドウ』。もしかして、出演条件の中に白塗りという項目が入っているのかもしれません(笑)。

チャーリーとチョコレート工場
『チャーリーとチョコレート工場』(2005年 米)
『チャーリーとチョコレート工場』

今夜 よる9時00分~10時54分 

監督 :ティム・バートン
音楽 :ダニー・エルフマン
原作 :ロアルド・ダール

[出演]
ウィリー・ウォンカ … ジョニー・デップ (宮野真守)
チャーリー・バケット … フレディー・ハイモア (冨澤風斗)
お母さん(バケット夫人) … ヘレナ・ボナム=カーター (渡辺美佐)
ウンパ・ルンパ … ディープ・ロイ

【ストーリー】
美味しいお菓子で世界中の人々を魅了するウィリー・ウォンカ(ジョニー・デップ)が声明を発表。「ウォンカの工場ついに公開!幸運な5人の子供たちに見学を許す」。ウォンカ製のチョコレートに入った”ゴールデン・チケット”を引き当てた5人の子供とその保護者を特別に工場に招待するというのだ。選ばれた幸運な5人の1人、チャーリー・バケット(フレディー・ハイモア)は、家が傾くほど貧しい家の育ち。失業中の父(ノア・テイラー)と母(ヘレナ・ボナム=カーター)、そして寝たきりの老人4人の7人で暮らしていた。一年に一枚しかチョコを買えないチャーリーだったが、幸運にも、奇跡的に“ゴールデン・チケット”を手に入れる事が出来たのだった。ウォンカの工場は、15年間、誰一人出入りしたことがないにもかかわらず、世界一のチョコレートをつくり続ける謎に包まれた工場。その不思議な工場で、チャーリーたち5人の子供たちが目にした夢のような世界とは…?

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