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2021.7.23

【今夜放送】劇場アニメ『君の膵臓をたべたい』監督が語るみどころ

君の膵臓をたべたいのポスタービジュアル

今夜の「金曜ロードショー」では、劇場アニメ『君の膵臓をたべたい』を放送します。
『君の膵臓をたべたい』は、住野よるのデビュー作にして代表作。累計300万部以上のベストセラー小説です。
クラスメイトの桜良から、余命僅かであることを偶然知らされた「僕」。秘密を共有する二人が共に精一杯生きる日々― その「キミスイ」を劇場アニメ化した本作は、アニメならではの優しいタッチで、切なくも美しい青春ストーリーを新たに描き出します。主人公「僕」を演じたのは、高杉真宙。ヒロインの山内桜良を演じたのは、Lynn。アニメーション制作を手掛けたのは、『うしおととら』などのスタジオヴォルンです。
『ワンパンマン』や『ALL OUT!!』の副監督を務めていた牛嶋新一郎監督は、本作が初の監督作品。そんな監督から放送に向けてコメントが届きました。

牛嶋新一郎監督 コメント

・特にこだわったポイント

君の膵臓をたべたいのワンシーン

作品中の桜良の言葉にもあるように、二人は「反対の人間」という点は押さえながら作りました。桜良が“動”ならば、「僕」は“静”。桜良は無駄の多い動きを、反対に「僕」には効率的な最短の動きをアニメーターの皆様にはお願いしました。また、背景も「僕」の部屋や図書館などは男性的な四角く重たいイメージでまとめ、桜良の部屋や小物は曲線の多い女性的なシンボルを散りばめ、性格だけではなくビジュアル面でも“反対”の要素を描くよう心がけました。

・特に注目して欲しいシーン

第一にもちろん、「僕」の名前が隠されていることは注目してほしいです。ですが、あえて気づきにくいところでいうと、「僕」と桜良の喋り方です。人と話すことが苦手な「僕」の話し方が終盤に向かって変わっていき、また桜良が本心から話すようになっていくにつれて声のトーンに変化が現れていきます。気づくとより二人により愛着が湧いてラストでぐっと心が掴まれると思います。

・アフレコでの印象的なエピソード

主題歌を歌ってくださったsumikaのみなさんが飛び入りでアフレコに参加してくださいました。初めてとは思えないナチュラルな演技でほぼ一発OK。緊張の連続だった現場が一息つくような楽しい時間でした。どのキャラクターの声か探してみてください。

・視聴者へのメッセージ

君の膵臓をたべたいのワンシーン

原作の住野先生の愛情が詰まった作品を映像化させていただきました。
主役の「僕」だけじゃなく、恭子、ガム君、隆弘、お父さん、お母さん、その他みんなのそれぞれの歴史や人生を感じるような作品です。その中で桜良という女の子と関わり、人生が少し豊かになっていく、そんな作品だと思います。視聴者の皆様にも、本作を見終わったあとに、桜良から何かをもらったような気分になってもらえたら幸いです。

劇場アニメ『君の膵臓をたべたい』(2018)
君の膵臓をたべたいのポスター

7月23日(金)よる9時00分~10時54分

◆原作:住野よる  ◆監督・脚本:牛嶋新一郎
◆アニメーション制作:スタジオヴォルン
◆声の出演:高杉真宙、Lynn、藤井ゆきよ、内田雄馬、福島潤、田中敦子、三木眞一郎、和久井映見

彼女は言った。「君の膵臓をたべたい」
春。まだ遅咲きの桜が咲いている、4月のこと。他人に興味をもたず、いつもひとりで本を読んでいる高校生の「僕」は、病院の待合室で、一冊の文庫本を拾う。手書きの文字で『共病文庫』と題されたその本は、天真爛漫なクラスの人気者・山内桜良が密かに綴っていた日記帳だった。日記の中身を目にした「僕」に、桜良は自分が膵臓の病気で余命いくばくもないことを告げる。それは、家族と医師以外には病気を隠している彼女にとってただひとり、秘密を共有する相手ができた瞬間だった。最期の日が訪れるまで、なるべくこれまでどおりの日常生活を送りながら、やりたいことをやり、精一杯人生を楽しもうとする桜良。そんな彼女の奔放な行動に振り回され、「僕」の心は少しずつ変化していく。
――それは、「僕」の春の思い出。彼女の一生の思い出。

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