いよいよ明日公開となる映画『竜とそばかすの姫』。スタジオ地図が贈る、細田守監督最新作です。その公開にあわせ、金曜ロードショーでは「3週連続細田守SP」第3弾『サマーウォーズ』を放送します。
実は、細田監督は「今回の作品は、いろんな過去作品の連続性上にある」と語っていましたが、特に『サマーウォーズ』は、予告編などからも共通点が見受けられ、話題となっています。そこで、公開&放送を前に、2作の共通点をご紹介します。
インターネット上の「仮想世界」が舞台
『サマーウォーズ』では<OZ>、『竜とそばかすの姫』では<U>という、仮想世界が舞台となっているのが、最大の共通点です。
『サマーウォーズ』の公開は今から12年前。まだインターネットも今ほど身近になっていませんでしたが、その後、本作で描かれた“ネット上での問題”は、現実のものとなりつつあります。
あれから12年、よりネットが身近になった今、『竜とそばかすの姫』では、どのような「仮想世界」での物語が描かれるのでしょうか。
仮想世界にクジラが登場
『サマーウォーズ』の<OZ>には、クジラの姿をした守り主、ジョンとヨーコが登場しますが、『竜とそばかすの姫』の<U>でも、予告編にクジラの姿が認められました。クジラと言えば『バケモノの子』でも重要なシーンで登場する等、細田作品ではおなじみのモチーフ。今回の<U>のクジラは、どのような活躍をするのでしょうか。
主人公がともに高校生
『サマーウォーズ』の健二も、『竜とそばかすの姫』のすずも、高校生。意外にも、高校生が主人公となるのは、『サマーウォーズ』以来のことなんです。(※『バケモノの子』の九太は、高校には通っていません)それぞれ、高校生ならではの悩みを抱えた主人公が、仮想世界に接することで物語が動き出します。
謎の存在の正体を探る!
『サマーウォーズ』の<OZ>の世界では、参加者は「アバター」として描かれました。『竜とそばかすの姫』の<U>の世界では、参加者は「As」と呼ばれています。
『サマーウォーズ』では、<OZ>の世界に主人公・健二を騙る正体不明のアバター「偽ケンジ」が現れます。一方、『竜とそばかすの姫』でも、<U>の世界に、横暴に振る舞うAs「竜」が現れ、その正体探しが始まります。
テーマの一つ…「家族」
この2作に限らず、細田監督作品といえばテーマとして描かれているのが「家族」。『サマーウォーズ』では、夏希の親戚の大家族の絆が物語のカギを握ります。そして『竜とそばかすの姫』でも、新たに「家族」の姿が描かれます。それぞれの家族像を見届けてください。
キングカズマと仮ケンジのキャラクターデザインによる新キャラクター
『竜とそばかすの姫』に登場する、人気YouTuber・ぐっとこらえ丸とひとかわむい太郎。宮野真守が二役を演じることでも話題ですが、実は『サマーウォーズ』の人気キャラクター「キングカズマ」と「仮ケンジ」をデザインした岡崎能士と岡崎みながデザインを担当しています。
そして…極秘情報も入手しました!
『竜とそばかすの姫』の「As」として、『サマーウォーズ』の「アバター」が登場している!?
詳しくは、それぞれの作品をじっくり見て、見つけてみてください!
明日も『竜とそばかすの姫』初公開映像!
明日の『サマーウォーズ』の放送では、『竜とそばかすの姫』の、<U>の世界に誘う映像をテレビ初公開!<OZ>から<U>へ…お見逃しなく。
- 『サマーウォーズ』(2009)
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7月16日(金)よる9時00分~10時54分
◆監督:細田守 ◆脚本;奥寺佐渡子 ◆キャラクターデザイン:貞本義行
◆音楽:松本晃彦
◆声の出演:神木隆之介 桜庭ななみ 谷村美月 斎藤歩 横川貴大 富司純子ある夏の日、インターネット上の仮想世界<OZ>の保守のアルバイトをしていた高校生・健二(けんじ)は、あこがれの先輩・夏希(なつき)から、一緒に彼女の田舎まで旅行をするという「バイト」に誘われる。バイトの内容は、曾祖母の栄(さかえ)ばあちゃんを筆頭の個性豊かな大家族の前で夏希のフィアンセ役を演じるというものだった。その夜、健二の携帯に謎の数字が連なったメールが届く。数学が得意な健二はその解読に夢中になるのだが…
翌朝、世界は大きく一変していた。健二を騙る何者かが、<OZ>を混乱に陥れていたのだ。「私たち一家でカタをつけるよ!」栄の号令のもと、健二と夏希、そして親戚の面々が、一致団結して世界の危機に立ち向かう!
- 新作映画情報「竜とそばかすの姫」
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7月16日全国公開
◆原作・脚本・監督:細田守
◆企画・制作:スタジオ地図
◆音楽監督/音楽:岩崎太整 ◆音楽:Ludvig Forssell 坂東祐大自然豊かな高知の村に住む17歳の女子高校生・すずは、幼い頃に母を事故で亡くし、父と二人暮らし。
母と一緒に歌うことが何よりも大好きだったすずは、その死をきっかけに歌うことができなくなっていた。曲を作ることだけが生きる糧となっていたある日、親友に誘われ、全世界で50億人以上が集うインターネット上の仮想世界<U(ユー)>に参加することに。<U>では、「As(アズ)」と呼ばれる自分の分身を作り、まったく別の人生を生きることができる。歌えないはずのすずだったが、「ベル」と名付けたAsとしては自然と歌うことができた。ベルの歌は瞬く間に話題となり、歌姫として世界中の人気者になっていく。
数億のAsが集うベルの大規模コンサートの日。突如、轟音とともにベルの前に現れたのは、「竜」と呼ばれる謎の存在だった———