クリスマス・シーズンはやっぱり家族そろって、この映画が見たい!!
製作総指揮スティーヴン・スピルバーグ、クリスマス・プレゼントのペットが異常繁殖!町中が大混乱になるというパニック・コメディー『グレムリン』。
監督はホラー界の鬼才『トワイライトゾーン/超次元の体験』(第3話)のジョー・ダンテ。脚本は『ホーム・アローン』の監督を務めたクリス・コロンバス。可愛くて、いたずら好き、不思議な生き物“モグワイ”がクリスマスに巻き起こす大騒動!善良で可愛らしいモグワイ。ところが、3つの約束を守らないと、分裂して恐ろしい“グレムリン”に!?ユーモアたっぷりの家族そろって見てドキドキしながら楽しめる、クリスマスムードもたっぷりのコメディー作品です!
【こがけん コメント】
映画大好き芸人こがけんです。
今夜放送の『グレムリン』、1980年代の名作ですが、なんとなんと!金曜ロードショーでは初めての放送になります!
『グレムリン』の魅力とは!?
あらすじをお話しすると…チャイナタウンの骨董屋で発明家ペルツァーが不思議な動物モグワイを手に入れ、息子ビリーへクリスマス・プレゼントとして贈ります。ただ、モグワイを飼うには、水に濡らさないこと、強い光に当てないこと、真夜中すぎにエサを与えないことの三つの破ってはならない規則がありました。けれどもこの規則を破ったせいで可愛いモグワイは恐るべき凶悪な怪物グレムリンへと変わり、平和だった街を混乱に陥しいれてしまうんです!
この作品の魅力は何と言っても…(モグワイの)ギズモの可愛さでしょう。作品を観たことがなくても一度は観たことがある方は多いと思いますが、二頭身の身体、そしてつぶらな瞳と愛らしい表情や声、チョコチョコと動く姿が、なんとも可愛くてたまらないんです。このあまりの可愛さに、性別問わず母性が芽生えそうになってしまうこと間違いなしです!
「まぶしいぃ!」とか「大変~!!」とか言ってて可愛いんですよね。翻訳版では声を女性が担当してるんですが、オリジナルはおじさんが担当してるんです。面白いですね。
この作品の注目シーンは!?
印象的なシーンも色々とあるんですが、特に注目のシーンはと言いますと、これは映画ファンには語り草になってるんですが、とにかく主人公の母親が強い!!このお母さんを連れて行けば、事態はもっと早く収束したんじゃないかと思うほどです。
80年代、『エイリアン』のエレン・リプリーや『ターミネーター』シリーズのサラ・コナーなど強い女性のキャラクターが台頭してきますが、僕はここにこのお母さんも仲間に入れて欲しいですね。元レンジャーなのかと思うほどの、お母さんの判断力と攻撃のバリエーションに注目です。
あと、モグワイを飼うには3つのルール。1.真夜中を過ぎてエサを与えないこと。2.水をかけないこと。3.強い光に当てないこと。というのがあるんですが、まぁ、このルールをだぁれも守れない!気持ち良いぐらい!この長閑さも、まさに好景気だった80代映画の醍醐味ですね。この出来なさっぷりを皆で楽しみましょう!
そして、何といってもモグワイの変わり果てた姿、グレムリン達の悪いこと!お茶目なイタズラなんてレベルじゃありませんから。そして本作がぶっとんでるのは、それだけじゃありません。バーを占拠してひたすら悪行の限りを尽くすだけのシーンにかなりの時間を割いてるんですよ!これは、奇才と言われるジョー・ダンテだからこそ許されたことですよね。
『グレムリン』の特撮技術にも感動!
また、皆さんはどうやってこのモグワイを動かしてるのか疑問になるでしょう。だってこの時代にはCGはありませんから。実は、ここでは特撮の優れた技術を駆使してるんですね。複数体のパペットを駆使して撮影をしていますが、それらを大きく分けると4つに分かれます。1つ目は、ぬいぐるみ。動いてない時はぬいぐるみを使ってるんですね。二つ目は、上半身だけで手を入れて顔と手を動かすもの。これは比較的距離のあるシーンの場合使われています。三つ目は等身大のワイヤーロボット、俳優と絡む時は主にこれですね。パペットからワイヤーが出ていて、遠隔操作で表情をつくることができるんです。そして、四つ目もワイヤーロボットなんですが、これがすごい。アップで細かい表情を表現するときに使用したこのロボットはなんと、着ぐるみぐらいの大きさがあるんです。この全てを駆使することで、未知の生物モグワイを表現したんですね。今見ても味があって色褪せないこの特撮技術、、ほんとにオーマイガーです!!
本作に出てくる悪い悪いグレムリンの親玉みたいなキャラがいるんですが、実は本来、ギズモがこのキャラに変身してしまうという設定だったみたいなんですね。
もし、そうだったら悪いグレムリンに立ち向かうギズモの姿は見れなかったわけです。面白いですね。
個人的にはそうならなくて良かったなぁとしみじみ思っています。
他の作品でも活躍する出演者たち!?
隣に住む少年を見て、あら?見たことある!と思う人も少なくないと思います。それもそのはず、このコリー・フェルドマンは『グーニーズ』にも『スタンド・バイ・ミー』にも出ているという、この時代の名作映画と切っても切り離せない名子役なんですね。彼が出ているというのも見逃せない点ですね。
ちなみに、『スター・ウォーズ』のドラマ「マンダロリアン」に登場し、一躍人気になったベビーヨーダことグローグーというキャラクターがいて、つぶらな瞳と大きな耳がとても愛らしいんですが、それをグレムリンの監督ジョー・ダンテが「あれはギズモのパクリだ!」と指摘して、最近、論争になってるのも興味深いです。
『グレムリン』の見どころを「映画大好き芸人」こがけんが、金曜ロードショーの直前に放送される「まもなく金曜ロードショー」(よる8時54分~/関東ローカル)で解説します!
- 『グレムリン』(1984米)
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今夜9時00分~10時59分 ※放送枠5分拡大
◆監督:ジョー・ダンテ ◆製作総指揮:スティーヴン・スピルバーグ
◆脚本:クリス・コロンバス ◆製作:マイケル・フィネル
◆音楽:ジェリー・ゴールドスミス
◆出演
ビリー:ザック・ギャリガン (声:関俊彦)
ケート:フィービー・ケイツ (声:玉川砂記子)
ビリーの父:ホイト・アクストン (声:富田耕生)【ストーリー】
クリスマス。ビリーは発明家の父親からとっても不思議な生き物モグワイをプレゼントされた。このモグワイを飼うには3つの大切な約束がある。1つめは水に濡らさないこと。2つめは光を当てないこと。そして3つめは、真夜中の12時過ぎには絶対に食べ物を与えないこと……。
ビリーはギズモと名付けて可愛がるが簡単に思われた約束は次々と破られ、なんとギズモの体からいたずら好きのグレムリンが誕生してしまった! どんどん増えるグレムリンに街中は大パニック。奴らを退治するために、ビリーとギズモの大奮闘がはじまった!