クリスマス・シーズンはやっぱり家族そろって、この映画が見たい!!
1991年に公開され、マコーレー・カルキンを一気にスターダムに押し上げた空前の大ヒット作『ホーム・アローン』の続編で、ニューヨークで迷子になったケビン少年の冒険を描く『ホーム・アローン2』。
監督は前作に引き続きクリス・コロンバス。主演も前作に引き続き出演のマコーレー・カルキン、ジョー・ペシ、 ダニエル・スターンに加え『マイ・レフトフット』でアカデミー賞の助演女優賞に輝いた名女優ブレンダ・フリッカーが新たに参加。前大統領のドナルド・トランプ氏のカメオ出演も話題になりました!何度見ても楽しめるクリスマス映画の大定番!ぜひご家族みんなでお楽しみください。
【こがけん コメント】
映画大好き芸人こがけんです。明日はクリスマスイブです!という事で、今夜の金曜ロードショーは『ホーム・アローン2』を放送します。『ホーム・アローン』の続編ですが、この作品だけでも十分に楽しめる予習いらずの傑作です!
この番組の魅力とは!?
前作では、ひとり留守番をする事になったケビン少年が、二人組の泥棒を見事撃退しましたが、今作はその1年後が舞台になっています。再びクリスマスのお話になりますが、なんと今回は家族旅行中にケビンだけが取り残されてしまうんです。しかも、舞台はニューヨーク。一体ケビンは無事に家族の元に帰れるのでしょうか?
この作品の魅力は何と言っても…愛嬌たっぷりでちょっと生意気なケビンの愛らしいキャラクターですね。そして、一人だけ家族に置いてかれても、せっかくなら一人を堪能しようという神経の図太さも彼の持ち味です!
ケビンにはイタズラ小僧のイメージが強いかもしれませんが、実はそんなに悪い子ではないんですよ。ただ、運が悪いというか間が悪いというか、結果的にトラブルの種になってしまうことが多いんですね。
前回は、クリスマスの日に大勢で旅行に出発する中、シンプルに自宅に忘れ去られたケビンですが、今回その点は大丈夫。みんなと一緒に自宅を後にします。では、一体そこからどのようにケビンが置き去りになるのか。これは本作のひとつの見どころと言って過言ではありません。
まるで悪い冗談のような不運が次々に重なるんですよ。母親がケビンがいないことに気づくまでの流れ、そこまでに張られた丁寧な伏線、軽快なテンポ、このハラハラドキドキな演出はまさに芸術と言って良いでしょう。
『ホーム・アローン2』注目のシーンは!?
数々の名シーンがあるのですが、特に注目のシーンは…なんといっても、ケビンの痛快な泥棒撃退シーンです!
今回、なんと前作でお馴染みの泥棒達と一年振りに再会してしまうんですね!オーマイガー!なんという運の悪さなんでしょう。再び、ケビンVS泥棒達の構図になるんですが、本作の舞台は彼にとって土地勘のないニューヨーク、一体ケビンはどうやって泥棒達に対抗するのか…いやぁ、ワクワクしますね!
そして本シリーズの醍醐味でもある泥棒達がケビンの仕掛けた罠に引っかかる時の楽しいリアクションは、本作でももちろん健在です!笑 泥棒達がアクロバティックにこけたり、吹っ飛んだりする様は、まるでアニメ…!痛々しくもあるのについつい笑ってしまう演出はグレートですね!
ポジティブに生きるケビンの姿に感動!
ニューヨークで一人ぼっちになったケビンは、父親のクレジットカードを使って高級ホテルのスイートルームで豪遊します。普通であればたった9歳の子どもがひとりでできることではないですよね。それをどうやって実行するのかも本作の見所です。
ケビンが親のクレジットカードで豪遊していく中で、「生きてて良かったぁ」とか、「人生、生きてると良いことあるんだ」と呟くシーンがあります。
これもまだ9年しか生きていない子どものセリフだと思うと、笑っちゃいますよね。
一方、本作の序盤では、ケビンは家族の中で居場所がないのかも…、もしかしたら学校でも居場所がないのかも…と匂わせる様なシーンが出てくるんです。
それを踏まえると、本作はケビンが居心地の悪い日常からかけ離れたニューヨークに来ることで、だんだん生きることにポジティブになっていくストーリーであるとも言えます。
さらに、本作でケビンは親以外の大人と交流することで成長していくんですね。泥棒を撃退しようとする理由も前作と本作とでは全く違うんです。前作では、自分の家を守るためでしたが、本作では、他の理由で撃退を決意するんです。一体それはどんな理由なんでしょう?その理由に胸を打たれる方も多いでしょう。
この日はクリスマスです。街には子ども達がサンタさんにお願いしたプレゼントで溢れています。ただ、そのプレゼントは本当に欲しいものでしょうか?大切なものでしょうか?クリスマスを舞台にする本作は、ケビンを通して「本当に大切なもの」を教えてくれます。それこそが本シリーズが長年愛されている理由かもしれません。
細かい演出に注目!…あの人もカメオ出演!?
ちなみに、ホテルの部屋でギャング映画を観るシーンがあります。これは1938年作『汚れた顔の天使』というギャング映画を元ネタにしたパロディ映画『さらに汚れた心の天使』というタイトル作という設定なのですが、実は『ホーム・アローン2』のためにわざわざ作られた作品なんですね。ちなみに一作目の『ホーム・アローン』の中で流れる映画作品も『汚れた心の天使』というタイトルで、これも『ホーム・アローン』のために作られたオリジナル作品でした。今回は前回の劇中映画の続編が流れているという設定なんです。細かいですね。
また、ホテルの支配人の顔が一瞬、緑色の顔のアニメのキャラになる演出があります。これは絵本に出てくるグリンチというモンスターで、アメリカではクリスマスの代名詞的なイジワルなキャラなんです。イジワルな支配人の性格を示唆するシーンなんですね。面白いです。
そして、この作品にはドナルド・トランプ前大統領がカメオ出演しています。なぜなら、この舞台になったホテルのオーナーだったからなんですね。見逃さずにチェックしてくださいね。
そして、先週放送した『グレムリン』との共通点があります。『グレムリン』では脚本を書いていたクリス・コロンバスがこちらでは監督をしているということ。彼は、本当に心躍るワクワクする作品を作る人ですね。
クリスマスの夜、果たしてケビンの心からの願いをサンタは叶えてくれるのでしょうか?
『ホーム・アローン2』の見どころを「映画大好き芸人」こがけんが、金曜ロードショーの直前に放送される「まもなく金曜ロードショー」(よる8時54分~/関東ローカル)で解説します!
- 『ホーム・アローン2』(1992米)
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今夜9時00分~10時59分 ※放送枠5分拡大
◆監督:クリス・コロンバス ◆製作:ジョン・ヒューズ ◆脚本;ジョン・ヒューズ
◆音楽:ジョン・ウィリアムズ
◆出演:
ケビン・マカリスター:マコーレー・カルキン(声:矢島晶子)
ハリー:ジョー・ペシ(声:青野武/※多田野曜平)※追加収録部分
マーブ:ダニエル・スターン(声:江原正士)
ホームレスのおばさん:ブレンダ・フリッカー(声:藤波京子)
ケイト(ママ):キャサリン・オハラ(声;鈴木弘子)
ピーター(パパ):ジョン・ハード(声:有本欽隆/※菅生隆之)※追加収録部分【ストーリー】
1年前、クリスマス休暇の家族旅行に置いてきぼりにされたが自宅を泥棒2人組から守ったケビン・マカリスター少年。今年のクリスマス休暇の行き先はマイアミだったのだが、ケビンは広い空港で家族とはぐれ、1人だけNY行きの飛行機に乗ってしまう!ケビン・はパパのクレジットカードを使ってニューヨークで豪遊するが、そう長い間楽しんではいられなかった…。1年前にケビンの家を襲ったハリーとマーブの泥棒2人組が刑務所を脱獄して、偶然にもクリスマスの大強盗を計画してニューヨークへ向かっていたのだ。しかも、少しだけ賢くなって…!?ケビンは泥棒2人組にとって忘れられないようなとんでもない撃退作戦を立てる。