今夜の「金曜ロードショー」は、『劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン』を初放送。「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」は昨年、「金曜ロードショー」で「TVシリーズ特別編集版」と「外伝」が放送され、2週連続twitter世界トレンド1位になるなど、大きな話題となりました。シリーズ完結編となる『劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン』は2020年に公開され、興行収入21.3億円のヒットを記録。京都アニメーションによる圧倒的映像美と心揺さぶるストーリーで、日本アカデミー賞優秀アニメーション作品賞も受賞しました。
いよいよ今夜となった放送を前に、ヴァイオレット役の石川由依さんと、ギルベルト役の浪川大輔さんからメッセージが届きました。
●石川由依(ヴァイオレット・エヴァーガーデン役)コメント
スタッフの皆さんと共に、大切に大切に育ててきた『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』という作品が、応援してくださる皆さまの力で、更に大きく羽ばたいていくように感じています。
今回の劇場版は、ヴァイオレット自身のお話です。彼女の成長、そして彼女の歩んだ道を、見届けていただけたら嬉しいです。
たくさんの「愛している」が詰まった『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』。作品に込められた想いを、是非受け取ってください。
●浪川大輔(ギルベルト・ブーゲンビリア役)コメント
TVシリーズから観ている方はより深く感じられますが、この映画からが初めてでも問題ありません。
映像美、音楽、シナリオ全てが心に染みる今作。テーマでもある、手紙。映画が放つ強烈なメッセージを温かく受け止めて頂ければと思います。
観た人が口を揃えていう言葉は、泣けた。そうなんです。必ず泣けます。是非、堪能して頂ければ幸いです。
●『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』とは
幼い頃に軍人として大戦に参加したヴァイオレットは、人の気持ちを理解したり、自分の気持ちを表現することを知りませんでした。戦後、手紙を代筆する「自動手記人形」の職に就いた彼女は、様々な依頼を受けながら、戦場で離れ離れとなった上官・ギルベルト少佐に告げられた言葉「愛してる」の意味を探し続けます―
電話も普及しておらず、‘手紙’が誰かに思いを伝える重要な手段だった時代、感情を持たない一人の少女が、周囲の温かさに触れながら、代筆の仕事を通して愛を知るまでの成長の物語。心に響いた多くの人がその魅力を周囲に伝え、感動の輪が拡がりました。
『劇場版』では、そんなヴァイオレットのその後が描かれます。代筆業の経験を重ねながら、いつかギルベルト少佐に会えると信じて待ち続けるヴァイオレット。ある日一通の宛先不明の手紙から、物語が大きく動き出します。
初放送に当たり、石立太一監督が自ら監修、再編集を手掛けています。
- 『劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン』(2020)
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今夜9時00分~11時34分 ※放送枠40分拡大 初放送
◆原作:「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」暁佳奈(KAエスマ文庫/京都アニメーション)
◆監督:石立太一 ◆脚本:吉田玲子
◆キャラクターデザイン・総作画監督:高瀬亜貴子 ◆音楽:Evan Call
◆アニメーション制作:京都アニメーション
◆キャスト:石川由依、浪川大輔【ストーリー】
代筆業に従事する彼女の名は、〈ヴァイオレット・エヴァーガーデン〉。幼い頃から兵士として戦い、心を育む機会が与えられなかった彼女は、大切な上官〈ギルベルト・ブーゲンビリア〉が残した言葉が理解できなかった。
──心から、愛してる。人々に深い傷を負わせた戦争が終結して数年。新しい技術の開発によって生活は変わり、人々は前を向いて進んでいこうとしていた。しかし、ヴァイオレットはどこかでギルベルトが生きていることを信じ、ただ彼を想う日々を過ごす。
──親愛なるギルベルト少佐。また今日も少佐のことを思い出してしまいました。ヴァイオレットの強い願いは、静かに夜の闇に溶けていく。ギルベルトの母親の月命日に、ヴァイオレットは彼の代わりを担うかのように花を手向けていた。
ある日、彼の兄・ディートフリート大佐と鉢合わせる。ディートフリートは、ギルベルトのことはもう忘れるべきだと訴えるが、ヴァイオレットはまっすぐ答えるだけだった。「忘れることは、できません」と。そんな折、ヴァイオレットへ依頼の電話がかかってくる。依頼人はユリスという少年。一方、郵便社の倉庫で一通の宛先不明の手紙が見つかり……。