1977年に1作目となる「スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望」が公開されてから、国内外問わず熱狂的な人気を保ち続ける映画、スター・ウォーズ。
その中でも最高傑作と名高いのが2月1日に地上波初放送となる「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」です。
…と、ここまでさも詳しいように説明してきた筆者ですが、実はこれまでスター・ウォーズ作品を一度も見たことがなかった、まさにスター・ウォーズ初心者。
しかし「ローグ・ワン」を視聴したところ、繊細で勇敢なキャラクターたちと、壮大なスケールの宇宙戦に一気に惹きこまれてしまいました!
ということで、スター・ウォーズ初心者にこそ知ってほしい、「ローグ・ワン」の見どころをご紹介します!
もうひとつのスター・ウォーズ「ローグ・ワン」とは?
そもそもスター・ウォーズとは、銀河を圧制しようとする銀河帝国軍と、それに対抗する反乱同盟軍の戦いの物語。
「ローグ・ワン」もそのさなかに起きた物語のひとつであり、シリーズ1作目である「エピソード4/新たなる希望」の少し前までを描いた作品です。
というのも、「エピソード4/新たなる希望」のオープニング・クロールでは「圧倒的勢力を持つ帝国軍の究極の兵器デス・スターの設計書が盗まれた」という情報が提示され物語が始まるのですが、「ローグ・ワン」はたったこの一文を元に作られた物語なのです!
主人公は、帝国軍にも反乱軍にも所属せず、孤独に生きていたジン・アーソ。ある日、幼い頃に引き離された父親が、帝国軍の兵器デス・スターの設計に関わっていると反乱軍から知らされます。
反乱軍との取引をきっかけに、ジンの宇宙の旅が始まります。その旅の途中、ジンは父親の本当の想いを知り、ならず者の反逆者という意味の「ローグ・ワン」と名付けられたチームと共に、反乱軍として戦う決意をすることに。
様々な思いを持つ人々が団結し、究極の兵器デス・スターの設計書を奪う、という一つの目的のために覚悟を決め、命を懸けて戦う姿に、胸が熱くなるストーリーです。
「ローグ・ワン」を見る前に抑えておきたい5つのポイント!
では早速、スター・ウォーズ初心者の皆さんに、「ローグ・ワン」を楽しんでいただくための5つのポイントをご紹介します!
①父と娘、娘とその仲間たちがつなぐ希望の物語
SF映画だからと言って侮るなかれ!「ローグ・ワン」では、繊細で切ない人間模様も描かれています。
主人公である女性ジン・アーソの父親は、ジンが幼い頃に帝国軍に拉致され、強制的にデス・スターの開発に協力させられた技術者です。そんな父は、娘の無事と反乱軍の躍進を願い、秘密裏にデス・スターの弱点を作ります。
ジンに託された父の願いは、仲間たちへと引き継がれ…!?思い返すだけで胸アツです!
②史上最高傑作のサイドストーリー
「ローグ・ワン」は、シリーズ初のスピンオフ作品。
つまりシリーズ作品と違い「ローグ・ワン」単体で見ても、十分面白い内容になっています!
「ローグ・ワン」というタイトルには、反逆者という意味の“ROGUE(ローグ)”が用いられているように、これまでのシリーズ作品とは少し趣の違う方向へ反逆させた作品という意味が込められています。
というのも、スター・ウォーズシリーズは特別な力を持つ登場人物が戦う物語なのですが、「ローグ・ワン」にそんな人物はいません。
この作品が描くのは、それぞれの使命や目的、大事な人々のためにとった行動の結果です。
父のため、相方のため、組織のため…人々の必死な思いが画面から伝わるからこそ、どのキャラクターにも生を感じ、「頑張れ」と心から応援したくなり、彼らの感情に心が揺さぶられました。
宇宙というスケールの大きい作品の中で活躍する、決して特別ではない等身大のキャラクターたちの姿が最高傑作たるゆえんだと筆者は思います。
③魅力的なキャラクターたち
「ローグ・ワン」の魅力は、なんと言ってもキャラクター!
今回は筆者のオススメする3キャラクターをご紹介します。
まずは、ファンの間で「仲間にしたい」という声も多いチアルート・イムウェ。
反乱軍として、本作の主人公ジンと共に戦うことになる盲目の戦士です。目は見えないものの、心で感じ取る能力を持ち、窮地に立たされても、戦いに挑む芯の強さがカッコいい!
敵が迫ってくればいち早く気づき、誰もが怯む場面では誰よりも早く一歩を踏み出す、誇り高き戦士であるチアルート。その背中についていきたい!と思うのも納得です!
そしてチアルートを語るのに欠かせないのが、パートナーのベイズ・マルベス。
チアルートとの友情はとても熱く、チアルートのために身体を張ることも。言葉にできぬほど固く結ばれた二人の信頼関係は、どんなに荒れ果てた戦場でも美しく清らかでした。
最後にご紹介するのは、警備ドロイド(ロボット)のK-2SO。
回路に浮かんだ思考をそのまま口にしてしまうため、何かと一言多いのが特徴です。物語の前半は皮肉めいたひとりよがりな発言が目立ちますが、仲間と行動するうちに変化していくK-2SOの様子が愛おしくてたまらなくなりました!
④迫力満点の宇宙戦
「ローグ・ワン」の宇宙戦の迫力はまさにアトラクション級!
宇宙空間を猛スピードで飛び回って攻撃する反乱軍のパイロット視点で画面が動き、上下左右も関係ない状態に!その臨場感の凄さに、画面を見ながら思わず身体が揺れてしまいそうになりました。
帝国軍と反乱軍の二つの大きな艦隊がぶつかるところでは、思わず目をふさぎたくなるほどリアリティ満載です!
⑤ダース・ベイダー登場!
黒づくめの衣装に独特な呼吸音。赤いライトセーバーを操る悪者、ダース・ベイダーが本作にも登場!
シリーズ未視聴の筆者でも唯一知っていた、スター・ウォーズには欠かせない人気キャラクターです。
「ローグ・ワン」に登場するなかでは、唯一特別な力を持つキャラクターですが、その強さに声が出るほどびっくり!一体どんなタイミングで、どのように登場するのか…どうぞお見逃しなく!
スター・ウォーズ初心者の筆者でも、すっかり大興奮してしまった「ローグ・ワン」。
スター・ウォーズシリーズを見始めようかな、というきっかけになりました!
個人的な一番のオススメポイントは、混沌とした戦いの最中に垣間見える、ベイズとK-2SOそれぞれの、誰かを想って戦うことのカッコよさ!胸がジーンと熱くなりました。
まずはぜひ、2月1日よる9時〜放送の「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」をお楽しみください!
文:田中澪